スタディートリップ＠町田市立野津田公園を開催いたしました

2021年10月31日に町田市立野津田公園にて、講師に石川宏幸氏（野津田公園所長）をお迎えしてスタディートリップを開催いたしました。

野津田公園は町田市北部の丘陵に位置する約40haの総合公園で町田GIONスタジアム・テニスコート・上野原グラウンド・軟式野球場などの運動施設に加え、多摩丘陵の原風景を残す里山も含む自然豊かな公園です。

スタディートリップでは主にスタジアム、バラ園、里山を中心に公園全域をご案内いただきました。

スタジアムではJリーグのホームタウンとして求められる整備の厳しい基準を毎回高得点でクリアしつつ、限られた予算の中で環境にも優しい管理をするために、日々ご尽力されているパークマネジメントのお話を伺いました。スタジアムはスポーツ活動に限らず、災害時の避難場所やワクチンの集団接種の会場として使われるなど社会的な大きな役割を持っている場所で、これからどのように使われていくのかとても楽しみになりました。

2021年4月に移設されたバラ広場では以前のばら広場から移植されたもの283種424株を含む450種1400株が生育されていました。驚いたのはそのストーリー性。エリア毎にテーマがあり、ドイツ・アメリカなど国別の育成家のバラエリアや音楽に関する人名や曲名が名前になったもの、ロイヤルファミリーが名前になっている品種のエリアなどがあり「こんな有名人の名前がバラに命名されていたのか…！！」「この人の隣はやはりこの人か…！！」とバラの名前とお花を見て想像するのがとても楽しい広場でした。

野津田公園を象徴する自然豊かな里山では東京都の絶滅危惧種に登録されている生き物がいくつも生息する貴重なエリアです。多摩丘陵を一望できるススキの丘では野鳥観察もできるとのことで、当日もカメラを持った方々がいらっしゃいました。当日は天気の関係で見学はできませんでしたが、里山には炭焼き広場もあり、伐採したコナラやクヌギから炭を作っていらっしゃるとのことでした。

野津田公園を一周させていただいて、スポーツ施設の管理・運営だけではなく里山の自然の保護・管理までされている様子を伺い、大変興味深い学びと発見がありました。

ご案内くださいました石川様、ご協力いただきました日本体育施設株式会社様に心よりお礼を申し上げます。

IAKS日本支部では今後もより良いスポーツ・レジャー環境に寄与することを目的にオンライン・オフラインのイベントを開催していきますので、皆様ぜひご参加ください。